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研究について

熊本県中学校教育研究会社会科部会研究部

研究主題

民主主義の担い手に必要な資質・能力を育む社会科の探求

~社会的な見方・考え方を働かせる「問い」を通して~

2 主題設定の理由

(1)研究主題設定の経緯

  • ①「民主主義」を見つめ直すために
    世界の情勢を見ると,保護貿易主義や自国第一主義の風潮から,排他的な主義・主張が広まり,社会の分断が起こっている。国内に目を向けても,経済的格差を起因として,教育格差をはじめ様々な問題が生じ,解決に向けた民主的対話が欠如していることに不安を覚える。パンデミックによる世界的な混乱の中にあって,もう一度「民主主義」を見つめ直し,私たち社会科教師が原点にかえって研究を進めるために,「民主主義」を研究主題に掲げることにした。
  • ②子供たちの資質・能力を育成することが求められている背景
    世界の教育界において,今後の予測困難な社会の変化に対応するためには,単なる知識の習得ではなく,汎用的な資質・能力の育成が必要不可欠であると主張されるようになった。こうした潮流を背景に,新しい学習指導要領(平成29年告示 以下「新学習指導要領」)の中で,資質・能力を育成するという方向性が打ち出された。
      次世代を担い,作り出す今の子供たちには,「何を知っているか,何ができるか」とともに,「知っていること・できることをどう使うか」,そしてこれらの土台である「どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか」といった資質・能力を育んでいくことが求められるようになった。世界的・国内的な教育の動向を踏まえながら,「資質・能力」を研究主題に取り上げることは,時宜にかなっていると考える。
  • ③民主主義の担い手を育てること
    我々教師の使命は「民主主義の担い手」を育てることである。立場を変え,子供たちは,なぜ社会科を学ぶのか。それは「国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者」,すなわち「民主主義の担い手(主体)」となるためであると言える。そもそも,戦後発足した社会科は,民主主義社会の形成とその主体(市民)の育成を重視してつくられた。
  • 民主主義を見つめ直し「資質・能力」の育成が求められる昨今だからこそ,子供たちが「なぜ社会科を学ぶのか」という目的意識に立ち返って研究主題を設定した。今後は「未来を拓く力」の中身をさらに明確化して,子供たちが「民主主義の担い手」として育っていくために必要な資質・能力に着目した。

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